多くの方にご支援いただき、長岡造形大学は開学20周年をむかえることができました。これからも長岡造形大学は、様々な分野で活躍できる人材の育成、そして地域の期待に応え、貢献できる大学を目指してまいります。

NID Anniversary 1994→2014 長岡で学び、世界を目指す大学

人材の育成と
地域の期待に応える
大学を目指して

 長岡造形大学は、本年4月の創立2 0周年を、長岡市立の公立大学という最高のかたちで迎えることができました。豊口前理事長をはじめ、これまで本学を育て支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
 長岡造形大学の強みは、デザインの全領域を網羅のうえ専門特化し、創造力を鼓舞する美しいキャンパスを持ち、都市と里の多様な魅力あふれる長岡の地にあることです。これらの強みを生かし、さらに実力と魅力を磨いてまいります。
 これからの取り組みの柱を2つ申し上げます。
 1つ目は、「社会の様々な分野で活躍できる人材の育成」に、より一層力を注いでいくことです。デザインが社会に及ぼす影響や重要性はいよいよ大きくなってきています。専門に特化しつつも他学科と交わることができる多様性のあるカリキュラムや、地域と協働した実践的な学びは、本学独自のものです。創造力豊かに育った若者たちは、デザインはもとより、あらゆる分野で力を発揮し、活躍の場を広げていくでしょう。
 2つ目は、「地域に対する貢献」です。デザインの力で地域を楽しく、心地よくするため、市民、企業、行政と連携したまちづくりに継続して取り組みます。この度、公立大学化を期に、新たに「地域協創センター」を設置しました。ここを窓口に、本学の有する人材、知恵、技術を束ねて、学外との協働事業に提供し、地域の持続的な発展に寄与してまいります。
 風通しよく、自由にものを言い合い、耳を傾け、結論が出たら同じ目的に向かって協調的に行動ができる気風を培うこと。これが私の理想とするマネジメントです。様々な分野が一体となって行動できれば、本学の人材育成と地域貢献はさらに大きな成果を上げることができるでしょう。これからも皆様の温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

公立大学法人 長岡造形大学 理事長
水流つる 潤太郎

開学20周年をむかえて

 これまで本学を支えてくださった方々に、まずは厚く御礼申し上げます。
 公設民営として開学してから最初の10年は本学の教育・運営を軌道に乗せるため、ただがむしゃらに走り続けました。次の10年は震災、リーマンショックなど大きな災禍に見舞われ、幾多の波を乗り越えなければなりませんでした。そして20周年の今、公立化という素晴らしい門出をむかえております。ここへ到達することができましたのは、地域の皆様の温かいご支援の賜物です。地域社会が学生を育ててくださり、まちおこしに教員を受け入れてくださり、地域から多くの受験生を送っていただいたことで、本学は進化・発展しながら20周年の記念の時をむかえることができました。本学にお力添えくださった地域の方々、支持してくださった全国すべての方々に対し、感謝の念に堪えません。
 デザインには「問題を発見する力」そして「問題を解決する力」があります。人間の暮らしや経済、まちづくりにいたるまで、幅広い分野になくてはならないものです。このデザインの力で地域に恩返しができるよう、地域社会をフィールドとしたデザイン教育・研究になお一層力を入れてまいります。
 本学の卒業生はデザインだけでなく、アーティスト、教職、行政、研究機関等、様々な分野で活躍しております。これからのデザイナーはオールマイティーでなければなりません。自分の足で立ち、力強く歩んでいけるよう、基礎教育はもちろん、クリエート能力、コーディネート能力、マネジメント能力など、社会が求めるあらゆる能力の教育にも力を注いでまいります。世界を目指し、未来を担う、フィールドの広い人材の育成こそ、本学の使命であると考えます。
 公立化がデザインと若者たち、そして地域と社会の未来を明るく照らす改革となり、本学が感性を育む造形活動の拠点となることを目指し、また新たな挑戦を始めます。

長岡造形大学 学長
和田 裕

1994

1994.4.

開学 ~新しい構想のデザイン専門大学~

(産業デザイン学科/環境デザイン学科)
理事長:日浦晴三郎
学長:豊口 協

デザインを美術的な側面だけでなく、工学・情報・経済などのさまざまな側面から総合的にとらえ、デザインの新たな役割と可能性を探究することを目指す全く新しい構想の大学として、1994年4月に開学しました。
 長岡市が新潟県の支援を得て設立し、開学後は学校法人による私立大学として弾力的な運営と特色ある大学づくりを目指す「公設民営方式」。
 実践を通して自らの問題意識と創造的資質に基づいて学ぶことを基本とし、実習や演習を重視した「実践的な教育研究の重視」。
 地域社会を実践的教育研究の場としてとらえ、教育・文化・産業・まちづくりの質的向上に寄与する「地域社会に貢献する開かれた大学」。
 中心市街地に近く、しかも信濃川に隣接した豊かな自然環境といった「恵まれた立地環境」。
 このようないくつかの特色を持ち、長岡造形大学は、長岡の地でスタートを切りました。

1998

1998.4.

大学院棟完成

大学院修士課程開設

1999

1999.4.

第2アトリエ棟完成

1999.11.

豊口 協 理事長就任

2001

2001.4.

大学院博士(後期)課程開設

修士課程に6研究領域、博士(後期)課程に1研究領域を設け大学院を開設しました。デザイン理論の深化と総合的なデザイン技法の高度化を目指すとともに、広い視野でデザイン領域全体をコーディネートする能力の修得を目指しています。

2004

鎌田豊成 学長就任

2005

造形学部に視覚デザイン学科を開設、3学科体制に
(産業デザイン学科/視覚デザイン学科/環境デザイン学科)

2006

産業デザイン学科をものデザイン学科に改称
(ものデザイン学科/視覚デザイン学科/環境デザイン学科)

2007

環境デザイン学科を建築・環境デザイン学科に改称
(ものデザイン学科/視覚デザイン学科/建築・環境デザイン学科)

2008

上山良子 学長就任

2009

造形学部に美術・工芸学科を開設、ものデザイン学科を改組し、
プロダクトデザイン学科を開設、4学科体制に
(プロダクトデザイン学科/視覚デザイン学科/美術・工芸学科/
建築・環境デザイン学科)

2010

2010.4.

第3アトリエ棟完成

1年生専用のアトリエや市民工房などが設置された第3アトリエ棟が2010年4月に完成。リズミカルに配置された窓は光と風を誘い、屋内にいながら自然を感じる空間となっています。高いデザイン性が評価され2010年グッドデザイン賞を受賞しました。

2010.6.

市民工房開設

生涯学習支援のひとつとして、「ものづくりの楽しさを。」をコンセプトに、初心者からプロレベルまで、一般市民を対象とした「市民工房」を2010年6月に開設しました。第3アトリエ棟に設置された専用の工房を使い、ものづくりの楽しさと創造の喜びを体験できる多彩な講座を提供しています。

2011

2011.5.

こどもものづくり大学校開校

生涯学習支援のひとつとして、小学3~6年生を対象とした「こどもものづくり大学校」を2011年5月に開校しました。ものづくりや遊びを通して、豊かな感性と想像力を育む学びの場をこどもたちに提供しています。

2011.9.

まちなかキャンパス長岡 企画・運営に参加

2007年10月、長岡市と長岡技術科学大学、長岡造形大学、長岡大学及び長岡工業高等専門学校が、多様な分野で相互に協力し、地域社会の発展と人材の育成に寄与することを目的として「包括連携協定」を締結しました。その具体的な取り組みのひとつとして再開発ビルの一部を用いて、「まちなかキャンパス長岡」をオープン。市民の多様化、高度化する学びのニーズに対応するとともに、世代や地域を越えた交流をより盛んにすることを目指しています。

2012

和田 裕 学長就任

2003

2013.4.

4大学メディアキャンパス開設

4大学(長岡造形大学・新潟青陵大学・新潟薬科大学・新潟青陵大学短期大学部)メディアキャンパスを新潟市の複合ビル「メディアシップ」内に2013年4月、開設しました。新潟県内の特色ある4大学が各大学の高等教育分野を活かし連携することで、「知」と「人」を繋ぎ無限大の価値を創造する都市型キャンパスです。そのキャンパスで4大学の教員と学生が連携し、様々な取り組みを行っています。

2004

2014.4.

公立大学法人へ移行

~将来にわたって地域に貢献できる大学へ~

「公設民営方式」で設立された長岡造形大学の理念と目的を達成していくため、長岡市を設置者として2014 年4月、公立大学法人に移行。将来にわたって時代と地域社会の要請に応えることのできる、魅力と実力のある大学を目指していきます。

地域協創センター開設

2014年4月、公立大学としてのスタートとともに、地域との連携をより一層強めていくことを目的として、地域協創活動の専門機関である「地域協創センター」を開設。「教育研究」と「地域貢献」の2 つの視点から地域社会や企業等と協働し、地域課題の解決と新たな地域価値の創出を目指します。

2014.9.

水流 潤太郎 理事長就任

地域すべてが学びの場
~地域と協働し、地域を創る~

開学以来、教員と学生は企業や官公庁、地域に暮らす人々と力を合わせ、
魅力的なまちやものを創っていく授業やプロジェクトを多数実施してきました。
地域との関わりを通して、学生たちは日々の授業で経験している
「問題の発見→原因の解明→解決への構想→構想の表現→試行と検証→解決策の提示」
といったデザインプロセスが、実際の社会でいかに重要なものであるかを学んでいます。

これまでの地域連携の一例

アオーレ長岡ファッションショー「森の万華鏡」を開催

「摂田屋のまちおこし」長岡市摂田屋地区の建造物保存や街並デザインのための修景イベントなど

「越後みしま竹あかり街道」企画・設計と現場設営のサポート

「長岡市立和島小学校」建物に関わる各部のデザインを教員と学生が担当

子育ての駅千秋「てくてく」プレゼンテーション模型制作や建築デザインなど様々な分野で教員と学生が一体で参加

「長岡籐家具研究会」株式会社ワイ・エム・ケー長岡との籐家具研究開発プロジェクト

「ニイガタビにいこう!」新潟県観光協会からの依頼により4大学メディアキャンパスで若者向けの観光企画を立案(現在進行中のプロジェクト)

「亀田製菓産学協同研究プロジェクト」亀田製菓株式会社と実際の商品をテーマにしたプロジェクト