空間のあわいに、

遠藤 瞳

– 水のまち郡上八幡におけるクリッピング手法を用いた余白空間の研究–
私の本当にやりたいこと、つねに思っていること。それは、用途のない豊かさの度合いが上がる空間「余白空間」。過去の自分の作品を振り返ることで気づいた、無意識に共通しているコンセプトだった。その延長に、卒業設計では意識的に「余白空間を内包する建築」を設計したいと思った。それを分かりやすくリアルに提示すべく、岐阜県郡上八幡で、適応実験的なトライアルを試みた。郡上八幡は、山間の平地に瓦屋根がぎっしりとつまった水のまち、しかしこの場所ににつかわしくない建物によって、建築群として魅力ある町並みの美しい景観が失われつつある。その密集した町並みに「クリッピング(くりぬき)」をしてみる。クリッピングした場所に「余白空間を内包する建築」を5 つのケーススタディとして提示した。