大会テーマ

「地にいきるレジリエンス・デザイン」

現在、温暖化による環境変動やcovid-19による社会変容、さらにポピュリズムなどによる自国中心主義など世界を取り巻く状況は幾つもの問題、課題を抱え危機感が蔓延しつつある。しかしこのような試練は過去に幾度として去来し、人々はそれまでの生活や価値観を見つめなおし、柔軟に対応することでそれらを乗り越えて今の社会や生活をつくりあげてきた。 そしてデザインはその過程で新たなソリューションを見出し、モノや社会、システムを刷新してきたまたこれらの活動は単にトップダウンの施策だけではなく、多様な人々が日常の生活を基点にデザインすることで生まれたものも多い。「地にいきるレジリエンス・デザイン」はこのような視座に立ち。困難な状況を乗り越え、柔軟に適応してきた人々や社会を振り返ることでデザインの可能性を探るものである。

大会概要

開催校長岡造形大学
開催月日2021年6月25日(金), 26日(土), 27日(日)
開催方式Zoomミーティングによるリモート開催
問合せ先大会全般に関するお問合せ:jssd2021-a@st.nagaoka-id.ac.jp
発表に関するお問合せ:jssd2021-c@st.nagaoka-id.ac.jp

スケジュール暫定

6/25(金)
  • 日本デザイン学会総会

  • 開会式

  • 特別講演1

6/26(土)
  • 口頭発表A

  • ポスターセッション(動画及びポスター閲覧)

  • ポスターセッションコアタイム(質疑時間)

  • 口頭発表B

  • ポスターセッションコアタイム(質疑時間)

  • オーガナイズドセッション1
    オーガナイズドセッション2

  • 懇親会(リモート)

6/27(日)
  • 口頭発表C

  • 口頭発表D

  • 特別講演2

  • オーガナイズドセッション3

  • 学生ワークショップ

  • 閉会式

発表プログラム

発表プログラム【確定版】を公開します。
尚、全てのセッション、講演、イベントの定員は300名となります。

特別講演

特別講演1
発想の道

森典彦

発想はデザインに限らずあらゆる分野で思考を先に進めるために必要なことである。それは発想の方法を知ればすむというものではなく、繰り返し訓練することによって能力として獲得できる。したがって「道」とするにふさわしい。
設計開発において論理思考よりも直観と試行錯誤の比重が大きいのがデザインという行為である。その行為は特徴によって分けると次の二つがある。
①手段に特徴がある行為。
②目的に特徴がある行為。
このことは拙著「デザインの工学」(朝倉書店1991)の序文でも述べた。
①は目的とする物事が何であれ、方法論として一般化するのが難しく、単なる事例集となりがちである。②は人と、人を取り巻く環境からなるシステムを目的とする行為であってどんなシステムであるかを問わない。
これらの発想の道を誘導する手助けとして、ヴィトゲンシュタインの指摘に従って考案された、ラフ集合の決定ルールを応用する方法が考えられている。

特別講演2
自然存在との相互ケアの関係を
デザインする

Dominick Chen

現在の地球温暖化の危機を克服するためには、人間以外のあらゆる自然存在との相互ケアの関係性のデザインが要請されている。21世紀に入り、ポスト人文知と総称される様々な理論的枠組みが自然存在との新たな関係可能性を開拓し、それに呼応するようにスペキュラティブ・デザインやバイオアート、そしてインタラクション・デザインの実践が積み重ねられてきた。この大きな流れを概説した後に、日本の伝統的な木桶に乳酸菌などの微生物を入れて野菜を漬ける「ぬか床」を技術的に拡張した「Nukabot」の研究とデザインのプロセスについて説明する。本研究では、ぬか床の中の微生物と対話しながらケアをした実験参加者のエスノグラフィックな証言を分析したり、会話以外のモダリティの可能性を探求したりしている。また微生物との対話とケアのデザインから、ぬか床以外にも味噌や藍染に応用する検討も行っている。最後に、不可視の微生物との関係性をデザインする探求から、他の自然存在との関係性のデザインを議論したい。

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション1
大学と地域によるレジリエンスデザイン

板垣順平(長岡造形大学

オーガナイズドセッション2
人とひとならざるものに、おもいを馳せていく実践者たちの知
〜わからない世界とむきあえる身体づくり〜

横溝賢(情報デザイン研究部会企画/札幌市立大学)

オーガナイズドセッション3
政策・行政とデザイン

山﨑和彦(Xデザイン研究所/武蔵野美術大学)
長谷川敦士(コンセント/武蔵野美術大学)

開催方式

開催方式は全てZoomミーティングによるリモートで行います。
各室とも全てのセッション、講演、イベントの定員は300名となります。

参加方法、発表方法の詳細については下記の該当項目をご覧ください。

参加登録

研究発表(口頭発表、ポスター発表)のない参加者は無料です。記念講演などの視聴、発表セッションへの視聴及び質疑など全て無料で参加頂けます。

参加登録は下記登録用サイトより行い、参加用のIDを入手してください。発表登録をされた方は参加登録のページから該当する区分/項目の登録を完了してください。この登録により参加登録扱いになります。また全てのプログラムはzoomミーティングで行いますので、安定したネットワーク環境で参加してください。

登録期間:5月1日~6月9日

登録先:Confitシステム(https://jssd.confit.atlas.jp/login)

参加方法

参加登録された方は6月12日(予定)より、梗概原稿、動画を閲覧、視聴することができます。
登録システムより、登録されたメールアドレスへログイン方法、ID、パスワードなどが通知されますのでその方法に従ってください。
大会開催日当日の参加は同様の方法でログインし、参加したい会場のZoomミーティングURLをクリックするか、ZoomのアプリケーションにミーティングID、パスワードを入力して参加してください。
尚、当日の参加にあたっては、事前に下記の参加・進行ガイドをご覧ください。

JSSD68th_参加進行ガイド①_参加者向け

研究発表の登録申込、
及び、原稿投稿について

口頭発表

 口頭発表はリモートのメリットを生かすため、発表申込、梗概原稿提出のほか、プレゼンテーション動画(15分)の提出が必要となります。プレゼンテーション動画は事前に6月12日より公開し、大会当日の発表時間は原則カメラマイクONでの発表5分、質疑10分となります。発表するセッションの10分前より座長の出席確認があります。暫定版でお知らせした代替のショート動画は不要となりました。また発表者は口頭発表申込のほか、通常の参加登録も必要となります。

①口頭発表申込・梗概原稿(j-stage原稿)提出(必須)

登録期間:3月5日~3月31日 申し込み締切は4月11日に延長されました。
登録先:Confitシステム(https://jssd.confit.atlas.jp/login)
原稿フォーマット:

発表申込要領
(日本語)
発表申込要領
(英語)
PDFPDF
InDesign format
(日本語)
Word format
(日本語)
PDF format
(日本語)
InDesign format
(英語)
Word format
(英語)
PDF format
(英語)
cs3
(zip)
cs5
(zip)
format_j.docx PDF
(258KB)
cs3
(zip)
cs5
(zip)
format_e.docx PDF
(105KB)
②プレゼンテーション動画(15分)(必須)

登録期間:6月2日(講演番号受領後)~6月9日
登録先、データ内容(形式、サイズ)につきましては①の申込者に別途通知します。通知に従って従って動画を登録してください。
(発表動画投稿URL https://confit-vas.atlas.jp/jssd68/video/login)

③発表費

6,000円(事前振込のみ)

振込期間:5月1日~6月3日

振込先/振り込み方法:発表費のお支払いについて
尚、ポスター発表も行う場合には2件として12,000円となります。
また海外在住でゆうちょ銀行振り込みができない場合に限りクレジットカードで振り込みができます。振り込み期限が異なりますのでご注意ください。海外からのお支払いについて(Payment of Presentation Fee from abroad)

④大会当日の発表時間

大会当日の発表時間には、セッションの開始10分前よりzoomミーティングを開きますのでエントリーし、座長にエントリーの申告をしてください。また所属、氏名の分かるようアカウントの登録をしてください。

⑤発表成立要件

発表成立要件については、発表申込要領(上表内PDF)の「日本デザイン学会 第68回研究発表大会 発表成立要件」を確認してください。

ポスター発表

ポスター発表はリモートでのメリットを活かすため発表申込、梗概原稿提出のほか、プレゼンテーション動画(3〜5分)の提出が必要となります。プレゼンテーション動画は事前に6月12日より公開し、大会での発表は2回のコアタイムにおけるチャットでの質疑となります。発表者は口頭発表申込のほか、通常の参加登録も必要となります。

①ポスター発表申込・梗概原稿(j-stage原稿)提出(必須)

登録期間:3月5日~3月31日 申し込み締切は4月11日に延長されました。
登録先:Confitシステム(https://jssd.confit.atlas.jp/login)
原稿フォーマット:

発表申込要領
(日本語)
発表申込要領
(英語)
PDFPDF
InDesign format
(日本語)
Word format
(日本語)
PDF format
(日本語)
InDesign format
(英語)
Word format
(英語)
PDF format
(英語)
cs3
(zip)
cs5
(zip)
format_j.docx PDF
(258KB)
cs3
(zip)
cs5
(zip)
format_e.docx PDF
(105KB)
②プレゼンテーション動画(3〜5分)(必須)

(プレゼンテーション動画は初めにポスター全体が見えるショットを入れ、後は適宜、拡大縮小するなどして、発表者の音声にて作成してください)

登録期間:6月2日(講演番号受領後)~6月9日
登録先、データ内容(形式、サイズ)につきましては①の申込者に別途通知します。通知に従って動画を登録してください。
(発表動画投稿URL https://confit-vas.atlas.jp/jssd68/video/login)

③発表費

6,000円(事前振込のみ)

振込期間:5月1日~6月3日

振込先/振り込み方法:発表費のお支払いについて
尚、口頭発表も行う場合には2件として12,000円となります。
また海外在住でゆうちょ銀行振り込みができない場合に限りクレジットカードで振り込みができます。振り込み期限が異なりますのでご注意ください。海外からのお支払いについて(Payment of Presentation Fee from abroad)

④当日のセッション

指定されたコアタイムには、指定のチャット画面に待機し質問に対しては、速やかに回答するようにしてください。

⑤発表成立要件

発表成立要件については、発表申込要領(上表内PDF)の「日本デザイン学会 第68回研究発表大会 発表成立要件」を確認してください。

懇親会

今回の研究発表大会では、zoomによるリモート懇親会を実施します。参加登録された方は無料で参加できますので、振るってのご参加をお願いします。 とはいえ、酒どころ新潟長岡での懇親会ということで是非とも同じ酒を味わいつつ懇親を深められればと思い、地元の酒蔵に特別の地酒セットを用意して頂きました。懇親会ではその酒を醸した杜氏よりLIVEで蔵の紹介やお酒のお話をして頂きます。是非、離れていても「共食」のこころを通わせられたらと願います。