ゲストアーティスト紹介

長岡芸術工事中の大きな見どころの1つとなっている、ゲストアーティストとの共同プロジェクト。国内外で活躍するアーティストを2017年に初めて招いて以降、毎年様々なゲストアーティストが作品展示やワークショップ、トークイベントなどを展開してきました。
計12組のゲストアーティストを紹介します。

  • 伊藤嘉朗

    伊藤嘉朗

    1965年北海道生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。建築設計を軸に、地域アートイベントやコミュニティ活動に積極的に参加。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」にて、「小さな家-聞き忘れのないように」「ツールド妻有」を発表。お揃いの黄色いジャージを着用した約1000人の参加者が自転車に乗って妻有の山間部を走るサイクリングプロジェクトを2006年から継続的に開催。
    ヤングアート長岡2018では、「走って、食べて、登って、食べて、また走る Tour de Tsumari の14年」と題して、「ツールド妻有」の14年間をテーマとしたインスタレーション作品を展開した。

  • 小田桐奨と中嶋哲矢によるユニット。共に1984年生まれ。静岡文化芸術大学空間造形学科卒。2007年にユニットとしての活動をスタートし、アート、デザイン、建築、民藝などの思考や技術を横断しながら、最小限の道具と現地の素材を臨機応変に組み合わせた「コーヒーのある風景」をきっかけに、まちの要素の一部となることを目指す。長岡芸術工事中2017春に参加して以来、毎年参加。モーニングを食べるイベントや、学生と共同で行うカフェプロジェクト、インスタレーション作品の展示などを展開。

  • 大塚いちお

    大塚いちお

    1968年新潟県上越市生まれ。イラストレーターとして、広告やパッケージ、出版などで数多くの仕事をこなし、アートディレクターとしては、広告のディレクションや、コッシーでお馴染みのNHK Eテレ「みいつけた」など、テレビ番組のキャラクターデザイン・セット・衣装・タイトルロゴ制作など番組全体のアートディレクションまで行っている。ワークショップも多く手掛け、ヤングアート長岡2017秋では、本の装画をイメージしたイラストレーターの職業体験をワークショップ形式で行った。

  • 大桃沙織

    大桃沙織

    1979年新潟県新潟市生まれ。長岡造形大学造形学部産業デザイン学科工芸デザインコース鍛金卒業。自然の中にあるものをモチーフにしたアクセサリーや、日用品を多く手掛ける鍛金作家。新潟市江南区在住で、グループ展を中心に日本各地で活動。
    ヤングアート長岡2017春では、花粉をモチーフにした大ぶりのブローチ「pollen brooch」を展示。

  • 鈴木泰人(美術作家)、本間智美(建築家)、水野祐介(映像・製作)、専門領域の異なる3人によって組織されたアーティスト・コレクティブ。社会における見えない/見えにくい素材を扱い、芸術・文化と社会を結ぶ表現活動を行っている。表現の方法と分野は多岐にわたるが、コミュニケーションを軸にして、解決の糸口からその後の発展までを総合的に創り出すプロセスを含めることが特徴的である。
    ヤングアート長岡2018に参加して以降、毎年参加。無機質なビルの空室に、対照的な「有機的象徴」として空の箪笥を群像のように並べた「And void.」など、インスタレーション作品を展開。

  • さとうりさ

    さとうりさ

    1972年東京生まれ。東京芸術大学大学院修了、2008年文化庁新進芸術家海外派遣にてフランスに滞在。
    作品を用いたパフォーマンス《りさ・キャンペーン》をはじめ、野外で展開、設置する作品を多く手掛ける。その他に、絵本の制作やテレビ番組のアートディレクションなど。
    ヤングアート長岡2017秋では、横浜、オーストラリアなど国内外を巡回した巨大なバルーンの作品を展開した。

  • Hand Saw Press

    Hand Saw Press

    建築、料理、インテリア、イラストと、ユニークな分野のメンバーが共同運営する、リソグラフの印刷機と木工の工具を兼ね備えたスタジオ。
    リソグラフを使った本やZINEの出版、イベントやワークショップの企画、建築やデザイン、料理まで、スタジオと道具を街に開き、いろいろな人と共創する活動を行っている。
    長岡芸術工事中2019に出展した「Print Factory Shop」では、長岡造形大学の学生が運営するブックレーベル、コメドコBOOKSと共にリソグラフを使用した公開制作やワークショップを行った。

  • 本間純

    本間純

    1967年生まれ、多摩美術大学立体デザイン科卒業。2019年文化庁新進芸術家海外派遣研修員としてベルリンに滞在。水、風、光、風景など変化する自然の要素を取り込み、サイトスペシフィックな作品を多く発表している。作品の主題となっている「不可視性」と自然、時間、社会との関係性の探求は彫刻、インスタレーション、映像作品など様々な展開に及んでいる。
    ヤングアート長岡2017秋では「地域とアート」をテーマに、アーティスト視点でのトークを展開した。

  • Mischa Schaub

    Mischa Schaub

    ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了後、1990年にハイパーワーク・アカデミーを設立。2017年にスイスの歴史家、ヤーコプ・ブルクハルトを題材に、VR技術を用いたインスタレーション作品「Desktop-Jacob Burckhardt Digital」を発表。
    長岡芸術工事中2018では、スイスから長岡へ来日。VRインスタレーションと共に、制作についての講義を行なった。

  • 飯塚純

    飯塚純

    美術家。1987年新潟県生まれ。主な展示として、「DOUGHNUT HOLES / Gallery Yukihira(2021)」、「An Awakening Photography / 東京芸術劇場 galleryII (2019)」、「新章風景#2-現代における風景写真の在り方-/東京都美術館(2017)」や「REPHOTOGRAPH/BOOKS f3(2016)」、「新章風景-現代における風景写真の在り方-/ターナーギャラリー(2015)」などがある。主な出版物として、「THE LAST DRIVE」「STARDUST」「REPHOTOGRAPH」(全てDOOKS出版)など他多数。2018年には、Tai Kwun(香港)アーティストライブラリーにて「REPHOTOGRAPH JUL.2016」、「FOREST MEMORY GAME」が収蔵。
    長岡芸術工事中2021では、亡き祖父の遺品から発見した「STAR DUST」と表紙に書かれた1冊の写真アルバムと、祖母が撮影した祖父との世界旅行のスナップ写真、その旅の道中で購入、収集されたスーベニア(土産品)を基に再構成したインスタレーション作品を展示。

  • ワタナベメイ

    ワタナベメイ

    美術作家。1989年新潟県生まれ。
    アイコンやアバター、人物などの“仮想身体“をモチーフに、物質感を軸にした様々な制作技法で平面作品や立体作品などを制作。主にギャラリーや美術館、アートフェアなどでの作品発表をするとともに、展示設営やインスタレーション制作なども行う。
    長岡芸術工事中2021では、無機質なビルの空室内で様々な形態の作品を干渉的に配置した展示作品、《Object Installation》を展開した。

  • 畑林和貴

    畑林和貴

    1992年岩手県生まれ。東京芸術大学大学院美術教育研究室修了。自身の体験と画面上での絵具とを照らし合わせながら絵画を主に制作、展示を行なっている。2020年に埼玉県RANZAN STADIOにて個展「スライダー」を開催。
    長岡芸術工事中2021では、直近に行なわれていた長岡市にある工房このすくでのレジデンスにて制作した絵画による展示「やわらかな殻」を行なった。