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学長より新入生へのメッセージ

2020.04.07 お知らせ

 
 

新入生への祝辞

新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。ようこそ長岡造形大学へ。

 本来であれば4月7日に大学に隣接する長岡リリックホールにおいて、来賓、教授陣、ご家族とともに皆さんの「ハレ」の入学式を執り行う予定でした。ご承知のように新型コロナウィルス感染症によって日本のみならず世界が今、喫緊の対応を迫られるなか残念ながら中止せざるを得ませんでした。また、新入生の皆さんが安全な環境の下で大学生活がスタートできるよう配慮し、授業開始まで2週間の期間を設けましたことをご了承ください。

今年は異常とも言える雪不足でしたが、例年ですと長岡は街の所々に残雪があり、近隣の山々は未だ雪景色の中で、ようやく春の陽射しと梅・桃・早桜が一斉に芽吹いた、美しいコントラストの景色となります。今年本学への入学者はついに県外出身者が80%以上となりました。デザインを学ぶことができる公立大学として志望され日本中から、ここ長岡に集結されたことは大学教職員一同喜びに堪えません。また、4年間一緒にここで生活する地域の皆さんも歓迎されていることと思います。

さて実を申しますと、私もこの4月から新学長を拝命しました。私も新人ですね。4年間の任期ですから皆さんと卒業が一緒です。この年齢になっても新たな景色を視させてもらうときは少々の緊張が伴います。何故でしょう? 何か試される感じがあります。人は生まれてから日々試されているからでしょうか? 今でも試されるのは苦手です。それは失敗したくない…と気負うからだと思います。皆さんも入試という大きな試練を通過してきました。そして今ここで想いを成したことに安堵されているでしょう。若い時期は特にこの試されることが苦手です。私はこの若い時期に失敗ばかり。たいてい最初はだめですね。コトと場合によっては1年や2年はうまくいきません。自分の想い、理想通りになりません。自分で選択した道なら余計です。しかしそれは失敗ではありません。結果が出なくともそれまでのプロセスは、人生の時間の一部です。遠回りをしたと悔やむことはありません。それも大切な時間となります。自分の目標を信じて、試されることに勇気を持ち、人との違いを悩み、迷いながらでも想いを継続してください。ある時気づくと幾つもの引き出しが出来ています。失敗した引き出しほど時を経て開けてみると…後に自らを励まし重要な原動力となります。皆さんが4年後に多くの引き出しを持って、社会に出られることを期待します。

困難が待ち構える未来だからこそ、自らの路を切り拓く自信を学生時代に探求し掴んでください。そのために長岡造形大学は在ります。

令和2年4月7日

長岡造形大学 学長 馬場 省吾