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地域協創演習「目指せ商品化」最終プレゼンを行いました

2024.10.16 地域連携

株式会社DINOS CORPORATION様(本社:東京都)と連携して実施した地域協創演習「目指せ商品化」プロジェクトの商品企画案最終プレゼンテーションが2024年10月10日に行われ、商品化候補として4つの企画が選出されました。

本プロジェクトは、実際に社会に出てからの仕事と近い環境で、学生が作りたいものではなくお客様のニーズに寄り添った新商品開発を体験する実践的なプロジェクトです。価格やターゲット、素材や構造、品質など、様々な制約が重なる商業ベースでのものづくりを行い、それが実際にお客様の手元に届くまでの流れを学んでもらうことで、学生のクリエイティビティと、社会に出てから企業に求められることのギャップを縮め、卒業後すぐに活躍できるプロダクトデザイナー人材育成を目指しています。

【プロジェクトの概要】
目的:社会で即戦力として活躍できるプロダクトデザイナー人材の育成
内容:ディノスで販売できる「45cm×45cmに置けるコートハンガーラック」の提案が課題。さらに、商品化を前提として、新潟県内で生産・産出される素材の採用、地元メーカーでの試作・生産が可能であることなどの条件をつけました。
参加企業:株式会社DINOS CORPORATION
協力企業:株式会社IKASAS DESIGN(プロダクトデザインに関する講義)
     ホクリク総業株式会社(燕三条エリアのものづくり、製造に関する講義)
              株式会社アベキン(材料、製造に関する講義、サンプル試作)
指導教員:デザイン学科 金澤孝和准教授、山田英嗣助教
参加学生:プロダクトデザイン学科3年生2名、デザイン学科2年生5名、計7名
スケジュール:第1フェーズ(7月~)…講義、製造工場見学、プレゼンテーション
                  第2フェーズ(10月~)…デザイン調整、検証・試作、販売戦略立案等

プレゼン当日は株式会社DINOS CORPORATIONのほか、協力企業である株式会社IKASAS DESIGN、ホクリク総業株式会社、株式会社アベキンの社員さまを審査員として、学生7名が自らのアイデアをプレゼンテーション。その結果、ディノスでの商品化候補の企画として以下の4つのデザイン案が選出されました。

・「玄関と洗面所で2WAY 一年中使えるコートハンガー」…プロダクトデザイン学科3年 齋藤 千賀さん
・「サイドテーブルつきポールハンガー」…デザイン学科2年 齋藤 幸季美さん
・「ハンガーラック×ルンバ基地 おかえりラック」…デザイン学科2年 寺西 紗衣さん
・「家族の暮らしの空間に“飾る”コートラック」…デザイン学科2年 猶明 亜耶理さん

選考にあたっては、いわゆる“Z世代”ならではの感性や着想によるデザイン性だけではなく、実際にディノスのお客様の属性に合っているか、ディノスの品質基準をクリアしているか、また、想定価格帯や色・サイズ等が市場にマッチするかなどの点も評価ポイントとなりました。

今後、選出された4つの企画は、本プロジェクトの第2フェーズに進み、販売に向けたデザインの最終調整や試作、プロモーション立案等を進めていく予定です。希望する学生は第2フェーズにも参加します。

【参加学生のコメント】
厳しい課題条件で色々悩んだが、何とかまとめられた。さらにブラッシュアップしていきたい
実際のディノスのユーザーを分析することは普段の授業とは大きく異なり、良い経験となった
授業ではやらない組立方法、コスト、各部の寸法まで検討しなければならず、非常に苦戦した
商業ベースのデザインは勉強になり、お金を払って買いたいものかを考える機会にもなった

【DINOS CORPORATION 家具・収納部 部長 結城 健様のコメント】
お客様が欲しいものを手に届く価格でご提供するのは非常に難しいことだと感じていただけたと思う。
今回の経験を糧に、小売の商品担当者や工業デザイナー等の立場で商品開発に関わっていただき、将来ビジネスパートナーとしてご一緒できるのを楽しみにしている

【指導教員 デザイン学科 金澤 孝和 准教授の コメント】
「今回は『ターゲット』に加え、『売り手』『作り手』を考えて企画しなければならず、非常に難しかったのではないかと思う。販売が前提なので商品の『体験価値』を伝えることも重要。本プロジェクトの経験を活かすべく、ぜひもう一度振り返りをしてもらいたい