特別講義(美術・工芸学科)のお知らせ
地域・市民の方々と大学の交流を目的として、本学では公開講座・講義を実施しています。
この度、「美術・工芸特別講義」への学外からの一般受講生を募集いたします。
「美術・工芸特別講義」は、美術・工芸の各分野において実践的に活躍し、豊富な造形活動の経験と表現作品への深い造詣を持つ作家を講師として本学に招く、全4回の授業です。
講師・講義テーマ一覧

“This is a Mirror (原生林 RBG)”(2023)
シングルチャンネル・ヴィデオ
撮影:木奥恵三
2025年5月29日(木)
版と移動
播磨 みどり(アーティスト)
学部では版画を専攻しましたが、版画ではなく、白黒コピーを使った立体やインスタレーションを制作してきました。
異なる文化圏における雑多な経験を経て、近年は、一つのものを様々なレイヤーに解体・再構成し、分けられた場を移動する方法として、版を直接的に扱った制作を行っています。版と移動を通じた、作品の変遷についてお話しできればと思います。

2025年6月12日(木)
工藝とは何か
赤木 明登(輪島塗 塗師(ぬし))
工藝とは?
なぜ工業ではないのか?
なぜデザインではないのか?
なぜアートではないのか?
なぜ宗教ではないのか?
近しく遠い周縁部を探りながら
「工藝的なもの」の核心に
迫っていきます。

“果実の中の木もれ陽”
埼玉県立近代美術館 蔵
2025年7月3日(木)
工芸論の未来形に向けて
橋本 真之(鍛金家)
鍛金家・橋本真之の制作展開から導き出す、「工芸的造形論」の未来形に向けての提議。そして、次世代に託される問題。


“植物の記憶 / Subtle Intimacy 2012-2023” (2023)
H253.5 x W310 x D332cm
ガラス、植物、LED、アルミニウム
金沢21世紀美術館 蔵
撮影:Nik van der Giesen
2025年7月17日(木)
ガラス=?
佐々木 類(美術家 / ガラス作家)
ガラスという素材をコンセプトとして捉えた時に、どのような作品表現の可能性が広がるのかを自身の作家活動 (制作環境・実態や社会との関わり)や作品などを通して、共有そして一緒に考えます。
また、ガラスやガラス以外の国内外の他作家の作品も例に挙げながら、どのようにガラスという一つの素材から派生した表現があるのかを紹介します。