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学長 和田 裕 退任記念最終講義 中止のお知らせとご挨拶

2020年03月04日

本学学長の和田裕(わだひろむ)が、3月31日をもって8年間の学長任期満了のため退任いたします。
退任記念の最終講義を3月21日(土)に予定し、一部ご案内しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ方針決定を受け、中止とさせていただきます。なにとぞご了承ください。
テーマを「感性の時代」とした最終講義で、和田より皆さまにお伝えしたかったこと、また皆さまへのご挨拶を掲載いたします。



 長岡造形大学を卒業された皆様並びに、大学を通しお付き合いをいただきました皆様、お陰をもちまして、この3月31日をもち26年間務めさせていただいた大学を去ることとなりました。改めてこれまでのご厚情に深く感謝申し上げます。
 さて昨今の時節柄、誠に勝手ながら3月21日に予定しておりました最終講義を中止せざるを得なくなりました。聴講を予定されていた皆様には深くお詫び申し上げるしだいです。 
 誠に申し訳ありません。
 さて、予定していました講義では「感性の時代」をテーマに掲げ、21年間のいすゞ自動車工業デザイン部時代を加え、47年間のデザイナー人生にて感じましたこと、そして後進に伝えたいことを、このテーマにのせてお話申し上げるつもりでした。
 私の専門はインダストリアルデザインでしたが、空間・情報・モノといった産業すべてにかかわるデザイナーの最後のよりどころは感性にあると確信していました。併せて社会の中でも「用」を求められる世界で感性に訴求する仕事が成せるのはデザイナーのみと認識していました。デザイナーの職務を全うするには感性を徹底的に磨かねばなりません。
 その意味において長岡造形大学での教育・研究における悔いは、学部において具体的なモノを通しての感性教育の場を持ちえなかったことにあります。しかし大学院では私の学外ワークを通してオンジョブにて具体的なモノを通した感性教育が可能でした。是非多くの学生が大学院に進学することを望むものです。
 技術革新が急伸する中、人間が置き去りになることを苦慮して国際標準化機構ではISO9241-210:HCD(人間中心設計)が定められました。昨今話題の「デザイン思考」も、その中心にはユーザビリティやインタラクティブを重視した人間中心思考を置いています。 
 この思考はアーツ&クラフツ運動そしてバウハウスの活動の根源でもありました。人への訴求とは、すなわち感性への訴求ととらえることができます。
 そのような意味において、初代学長 豊口 協 先生は「デザインはトータルサイエンス」と常日頃述べられておりましたが、私は「デザインは人間学」と申し上げたいと思います。
 これから今まで以上にデザイナーが活躍できる時代が到来します。この長岡の地から明日のデザイン界、否、明日の社会を築く優秀なデザイナーを育成していただくことを願い、ここに最終講義ミニミニ書面版とさせていただきます。
 長岡造形大学の益々の発展と職員の皆様、在学生の皆様、卒業生の皆様、そして縁あった皆様のご健勝を祈念しつつ、お詫び、並びにお礼とさせていただきます。誠にありがとうございました。

                                              令和2年3月
                                              長岡造形大学長 和田 裕





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