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第25回亀倉雄策賞受賞記念展 岡崎智弘/三澤遥

開催終了
展覧会
2023.10.09 ~ 2023.10.22

長岡造形大学、新潟県立近代美術館、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)の主催で、「第25回亀倉雄策賞受賞記念展 岡崎智弘/三澤遥」展を、新潟県立近代美術館にて開催します。
イベント開催に伴い、開催記念講演会も実施します。
ぜひご覧ください。

第25回亀倉雄策賞受賞記念展 岡崎智弘/三澤遥

会期:2023年10月9日(月・祝)〜22日(日)
開催時間:9:00-17:00
休館日:10月10日(火)、16日(月)
観覧料:入場無料
会場:新潟県立近代美術館 2Fギャラリー(新潟県長岡市千秋3-278-14)
https://kinbi.pref.niigata.lg.jp/tenran/kyosaiten/kamekurasho25/

主催:長岡造形大学、新潟県立近代美術館、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
協力:クリエイションギャラリーG8、亀倉雄策賞事務局、JAGDA新潟地区、新潟アートディレクターズクラブ

趣旨

1978年に発足した公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(略称JAGDA)は、現在、会員数約3,000名を誇るアジア最大規模のデザイン団体として、年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のために様々な活動をおこなっています。

重要な活動の一つとして、JAGDA初代会長・亀倉雄策(新潟県燕市出身)の生前の業績をたたえ、1999年、遺族の寄付により創設された「亀倉雄策賞」の運営と選考があります。この賞は、グラフィックデザインのさらなる発展をめざし、毎年『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に贈られます。

第25回となる今回は、岡崎智弘の放送局の番組コンテンツ映像「デザインあneo あのテーマ」、および三澤遥の幼稚園のサイン計画「⽟造幼稚園」がそれぞれ⻲倉雄策賞に選ばれました。
岡崎の作品は、「あ」の一文字と白い紙のみを素材とした、放送局の番組コンテンツ映像。選考委員からは「コマ撮りアニメーションというありふれた手法を深く追求し、他の追随を許さない領域に達して世界にも類を見ない」「イメージがどのような視覚体験として伝わるかというグラフィックデザインの原点を感じさせる」などと評されました。

また三澤の作品は、円筒形を駆使した立体造形と独特の配色による、幼稚園のサイン計画。「この数年、高いレベルで受賞を競ってきた三澤の仕事に共通するデリケートさを持った作品」「今回はさらに新たなデザインの切り口を発見し定着させた仕事で、表現の幅の広さを見せた」などの評価を得て、亀倉雄策賞としては初めてとなる2作品の同時受賞が決定しました。

この受賞を記念して、東京で開催された両名の個展を再編成し、ここ新潟にて開催いたします。世界に誇る日本のグラフィックデザインの現在をぜひご覧ください。

関連イベント 開催記念講演会

日時:2023年10月9日(月・祝) 12:45-14:30
講師:岡崎智弘、三澤 遥
会場:長岡造形大学 大講義室(定員160名/聴講料無料/要事前申込/12:30開場)

申込方法:聴講希望の方は、下記Googleフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/u6KikpwgmTuNkmh5A

申込締切:10月4日(水)正午

  • 講演会に関するお問い合わせ:
    長岡造形大学 教務課
    Tel 0258-21-3351
    Email gakumu●nagaoka-id.ac.jp
    (送信時は●を@に変えて送信してください)
  • 展覧会に関するお問い合わせ
    新潟県立近代美術館
    Tel 0258-28-4113

 

岡崎智弘 OKAZAKI Tomohiro

1981年神奈川県生まれ。2003年東京造形大学デザイン学科視覚伝達専攻を卒業。広告代理店、デザイン事務所勤務を経て、11年9月よりデザインスタジオSWIMMINGを設立し活動。グラフィックデザインの姿勢を基軸に、印刷物/映像/展覧会など視覚伝達を中心とした領域を柔軟に繋ぎながら、仕事の規模を問わず、文化と経済の両輪でデザインの活動に取り組んでいる。デザインの仕事は、自分が知らない世界や事象と向き合う機会となることや、人や社会と繋がる行為となること、また世界の捉え方や構造を発見し関与することができるものであり、その可能性に大きな魅力を感じている。

https://www.swimmingdesign.com/

第25回亀倉雄策賞 受賞作品
放送局の番組コンテンツ映像「デザインあneo あのテーマ」(クライアント:NHK)

東京展の様子(2023年6月 クリエイションギャラリーG8)岡崎智弘

三澤 遥 MISAWA Haruka

1982年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、デザインオフィスnendoを経て、日本デザインセンター原デザイン研究所に所属。2014年より三澤デザイン研究室として活動開始。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを、実験的なアプローチによって続けている。主な仕事に、水中環境を新たな風景に再構築した「waterscape」、かつてない紙の可能性を探求した「動紙」、国立科学博物館の移動展示キット「WHO ARE WE」、隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点「Entô」のアートディレクション、上野動物園の知られざる魅力をビジュアル化した「UENO PLANET」がある。

https://misawa.ndc.co.jp/

第25回亀倉雄策賞 受賞作品
幼稚園のサイン計画「玉造幼稚園」(クライアント:玉造幼稚園/ジャクエツ)

東京展の様子(2023年7月 クリエイションギャラリーG8)三澤遥

亀倉雄策賞について

1997年に急逝した亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として、1999年に遺族の寄付により創設。亀倉が設立から長く会長を務めた公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)に運営を一任し、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者を表彰する。また、「亀倉雄策国際賞」では、富山県立近代美術館で開催される「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」の応募作品の中から、国際性と普遍性の高い、優れた作品とその制作者を表彰した(2015年に終了)。「いつになっても東京オリンピックの亀倉と呼ばれること」を嫌い、亡くなる直前まで「今」の仕事で若い世代と競い、グラフィックデザイン誌『クリエイション』の編集を通じて、グラフィックデザインの芸術性、本質を追求した亀倉の遺志を尊重し、普遍性と革新性をもったグラフィックデザインを顕彰していく。