デザイン学科 金山准教授の作品のプレスリリースが公開
本学デザイン学科の金山正貴准教授が、ヒューマンインターフェース学会でMR技術を使った最新作を発表し、プレスリリースが公開されました。




- 作品映像はこちら(YouTube)https://youtu.be/szCvqVMcLvM
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株式会社Gugenkaのプレスリリースはこちら(外部サイト)
金山 正貴 准教授のコメント
これまで制作してきたインタラクティブアート作品「Δtシリーズ」にMR(複合現実)技術(※)を融合させ、新たな鑑賞体験の創出に挑戦しました。
「Δtシリーズ」は、複数のアクリル板の物理的な動きを利用し、生き物や波のような自然な動きと、人とのインタラクションをテーマとした作品です。
本作「AugmentedWaves」では、作品に触れることで物理的なオブジェクトが波のように揺らぎ、さらにMRによって波紋のエフェクトや音が加わることで、現実と仮想が交錯する不思議な体験を生み出します。
鑑賞者がヘッドマウントディスプレイを装着し、アクリル板で構成された表面をなぞるように触れると、波紋が空間に広がり、動きに応じたサウンドが奏でられます。また、本作の特徴として、複数の鑑賞者が同じMR空間内で体験を共有できる点も挙げられます。
本研究は、こうしたインタラクションがスマートフォンなどのスマートデバイスに代わる新たなユーザーインターフェースの可能性を示唆する、実験的な試みでもあります。今後も最先端のユーザーインターフェースの研究を進めるとともに、大学のコンピューターを使った専門授業へ展開し、MRを活かした新たな表現の可能性を広げていきたいと考えています。
※MR(複合現実)技術:MR:MixedReality
ヘッドマウントディスプレイを使い、現実の世界に仮想の映像や音を重ねて表示し、まるでそこに本当に存在しているかのように体験できる技術です。現実とデジタルを組み合わせ、新しい映像体験や操作が可能になります。
研究助成:永井知覚科学振興財団
制作協力:株式会社Gugenka