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とじる
2021.07.20 その他

教育、研究活動を支援する附属図書館

本学の学生・教職員の教育、研究活動を支えている附属図書館の施設や魅力について紹介していきます。

附属図書館はこんなところ

長岡造形大学附属図書館は、本学における教育および学術研究の向上を図るために必要な図書館資料を収集、整理、保管しており、学生や教職員にとって研究・教育のためには欠かせない場所です。一方、広々とした空間には自然光が差し込み、ドイツやイタリアの貴重な名作家具が並びます。学生のみなさんはこうした居心地の良い環境で学びを深めることができます。

蔵書の特徴


附属図書館は約78,000冊の資料を所蔵しています。本学はデザインの大学ですので、デザインやアートに関する専門書やアートの流行を伝える専門雑誌が揃っており、古典的なものから新しいメディアまで多彩です。また、特長的な所蔵資料の一部として次が挙げられます。
◇ニューヨーク発ファッションとアートをテーマにいろいろな分野のアーティストの作品が毎号異なる形態で出版される「Visionaire(ヴィジョネア)」。
◇冊数限定で出版されたウインザー城王室図書館所蔵レオナルド・ダ・ヴィンチの「解剖手稿(ファクシミリ版)」。
◇大変貴重な資料として、文化庁がマイクロフィルムで所蔵している「国宝・重要文化財実測図集」の写し。

附属図書館のトレンド


2018年に大学院修士課程にイノベーションデザイン領域が誕生したことをきっかけに、「デザイン思考」についての専門書を充実させています。デザイン思考とは、当たり前とされているものを人間中心の視点で捉え直し、再構築し、新しいアイディアにつなげる手法。大学での学びだけでなく、社会に出てからも役立つ「生きた知識」です。また、新しいメディアとして注目されている「ZINE(ジン)」を収集しています。ZINEとは、体裁もサイズもテーマも自由な個人で製作した印刷物です。見ているだけでも楽しいものですが、本学では自身の制作や卒業制作の参考にする学生もいて、国内外の個性的なZINEを収集しています。

学生の普段の利用


学生は普段、閲覧スペースで読書をしたり、個人ブースで学習や研究を行ったりしています。各種メディアによる視聴覚資料も保有しており、貸し出しは行っていませんが、館内のAVコーナーで視聴することができます。「読む」だけでなく、「見る」「聴く」体験を、自分自身の研究や創造に活かしてもらえるよう、所蔵内容の充実を図っています。

情報提供の拠点としての附属図書館

館内に入ってすぐのところではさまざまな情報を提供しています。デザインに関する新着図書のほか、注目してほしいアーティストやおすすめ作品を紹介する「お薦め視聴覚コーナー」を設置しています。書棚でもスペースがあれば表紙が見えるようにし、書籍の「顔」を楽しんでもらい、手に取ってもらえる工夫をしています。また、県内外で開催されている展覧会、教員や在学生、卒業生が開催するイベントなどの最新情報も発信しています。

名作家具も並ぶ館内

ピクト

ウエストサイドラウンジチェア と クアデルナ

本学は校舎そのものがデザインの生きた教材です。キャンパスに足を踏み入れると各所で名作家具に接することができますが、他の施設と同様、附属図書館でも洗練されたデザインに普段から触れることができます。背もたれと座面の角度が、座る人の体重と動きに合わせ自動的に変化するドイツ製の椅子「ピクト」や、イタリア製のカラフルなソファ「ウエストサイドラウンジチェア」、エルサレム美術館等で永久展示されているテーブル「クアデルナ」が設置されています。

附属図書館長メッセージ


デザインはアートと科学の間にあるものと私は考えています。そのため、ある程度はロジカルな力が必要です。プレゼンテーションで相手に理解してもらうためにも語彙、教養は欠かせません。それゆえ、専門分野だけでなく、附属図書館を利用して幅広い情報や知識に触れてほしい。学生たちには「本のサーフィンをしよう」と伝えたいです。ネットでピンポイントに情報を探すのと違い、本は派生する情報を含み、それが考えや感じ方を豊かにしてくれるからです。
附属図書館には、ゆったりした空間と自然光、座り心地のいい椅子が揃っていて、居心地の良さは抜群です。アートを感じ、様々な知識に触れる、そういう時間をすべての学生に過ごしてほしいと思っています。


長岡造形大学附属図書館長
渡邉 誠介(わたなべ せいすけ)