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与那嶺 准教授らの書籍が出版されました。

2022.05.31 お知らせ

本学 与那嶺 仁志 准教授(建築・環境デザイン学科)が、「日本構造家倶楽部 多様化する構造デザイン編集委員会」の幹事として関わり、執筆した本 「多様化する構造デザイン 未来へと繋ぐ平成時代の軌跡」が出版されました。

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『建築文化』が、今から60年前の1961年4月号で「構造設計への道」という特集を刊行している。 当時は、これより10年前の1951年に日本初の建築基準法が施行され、戦後の建築構造設計・技術が発展の途に就いたばかりの頃であった。
この特集から30年後の1990年11月に、同じ『建築文化』で特集「建築の構造デザイン」が発刊された。 そこでは、当時の建築構造設計界に大きな影響を及ぼしていた構造化、建築家、学識経験者によって、1960から1990年にいたる30年間の構造デザインの潮流が論述されている。
本書はその時代に続く、1990~2020年の構造デザインの軌跡を後世に語り継ぎ、 次代の構造デザインの姿を探ることを目的としている。1990~2020年の30年間は、あらゆる分野で多様化が言われ、構造デザインの分野もその例外ではなかった。そこで本書の表題を「多様化する構造デザイン」とした。 また、対象としている1990~2020年がほぼ「平成」と重なることから、副題をを「未来へと繋ぐ平成時代の軌跡」としている。
さまざまな課題が懸案事項のまま2020年代に残されている今日、かつてこれほど未来を予測することが難しい時代があっただろうか。このときに、本書が少しでも構造デザインの未来、さらには社会の未来を考える手掛かりになるとしたら望外の歓びである。
(「刊行にあたり」(金田勝徳)より抜粋)

【目次】
1. 構造デザインの過去・現在・未来
 [座談会] 内藤廣×和田章+藤岡洋保×竹内徹
 [インタビュー] 伊東豊雄/山本理顕/妹島和世+西沢立衛/坂茂/手塚貴晴+手塚由比/石上純也/原田真宏+原田麻魚

2. 平成時代の構造デザイン
スーパーストラクチャーから制振・免震構造へ移行した超高層/地震応答制御によって生まれた多彩な建築/時代の要請に応える既存建築の耐震改修と利活用/時代の要請に後押しされて華やいだ大空間構造とスタジアム/多様な合理性を展開したハイブリッドテンション構造/空間の多様性を演出する膜構造/単純な幾何学形態から脱却したRCシェル構造/RC・PCの新たな造形と空間表現/多様な鋼材の応用によって高まる薄さ・軽さ・透明感/材料特性の活用と社会の要請から生まれたハイブリッドな構造/大規模から中規模への木造建築の領域の拡大と木質材料・接合部の多様化

3. 構造デザインに影響を与えた学術研究の動向

4. テーマ別にみる1990~2020年の構造デザインを取り巻く諸問題

5. 世界の中の日本の構造デザイン

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書籍情報はこちら
■建築技術
http://www.k-gijutsu.co.jp/products/detail.php?product_id=1034