令和8年度後期 特別講義(建築・環境デザイン学科)のお知らせ
地域・市民の方々と大学の交流を目的として、本学では公開講座・講義を実施しています。
この度、「特別講義(デザイン学科)」、「特別講義(建築・環境デザイン学科)」への学外からの一般受講生を募集いたします。
「特別講義(建築・環境デザイン学科)」は、建築・環境デザイン分野はもちろんのこと、他分野、他領域、他国においても横断的に活躍している専門家を講師として招く、全4回の授業です。
講師・講義テーマ一覧
2026年11月6日(金)
脱炭素社会実現に住宅・建築分野は何ができるか
田辺 新一(早稲田大学教授、日本サステイナブル建築協会会長)
今年の夏は非常に暑かった。また、地球温暖化によって豪雨、豪雪、台風、熱波などの気候災害が増加している。気温上昇は古い昔からのことではなく、産業革命以降、特に第二次世界大戦以降の人類の活動による。我が国は、2050年カーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言した。その対策は単なる環境対策ではない。産業・社会構造の変革が生じる可能性が高い。加えて、エネルギーを巡る国際情勢も不安定になってきている。住宅・建築からの排出は日本全体の約4割程度を占める。我々の分野の役割は大きい。ネット・ゼロ社会実現に向けた住宅・建築分野の未来を語る。

2026年11月20日(金)
歴史的建造物の価値 発見と創造 2026
後藤 治(国立近現代建築資料館 館長)
歴史的建造物は価値の発見なくして残してもらうことはできません。一方、残すには定期的な修復が必要です。修復では、単に保存するではなく、その後に価値を可視化することも重要です。最近では、歴史的建造物を使い続け、持続可能な社会に貢献することも求められていると言えるでしょう。
写真の建物は、長岡造形大学津村准教授と私が修復に関わった岩手銀行旧本店本館(岩手県盛岡市)です。

2026年12月11日(金)
建築ストックの有効活用における専門家の役割 2026
-ひらかれる建築・「民主化」の作法-
松村 秀一(神戸芸術工科大学学長)
日本は過去60年以上に亘って世界史に残る量の住宅やビルを建設してきました。その成果としての構築空間は日本のあちらこちらで余り始め、残念なことに空き家や空きビルが問題視されるところまできています。ただ、これらのあり余るストックを私たちのそして未来の豊かな空間資源として捉え直せば、これからの居住環境は今までにない豊かなものになります。今回の講義では、その豊かな空間資源を豊かな居住環境に仕立て直す方法について考えてみます。

2026年12月25日(金)
地形に着目した地域の魅力発掘から発信へ、そして未来構想も
皆川典久(東京スリバチ学会 会長)
「自分のまちには何にもないよ。」そんな先入観は、26年さいごの講義で変わるかもしれません!扇状地や自然堤防など、その土地固有の「地形」に着目して、まちの歴史や文化を読み解いている東京スリバチ学会会長による、リアル「ブラタモリ」的マニアックな講座です。
前半は東京や新潟そして長岡など、地形的観点でまちの魅力の気づき方を紹介していただきます。ちなみに「スリバチ」とは湧水がつくった不思議な地形で、東京はスリバチのおかげで、世界遺産級に魅力的な都市なのだそうです。
後半は、地形を知ることの意義や、その土地ならではの地形を活かしたまちづくりまで、スリバチ会長の夢ある妄想をみんなで楽しみます。2027年に向けて、ちょっと素敵なクリスマスプレゼントのような3時間です。
皆川典久
2003年に東京スリバチ学会を設立し、フィールドワークを通じて東京特有の凸凹地形の観察と記録を続けている。TV番組の『タモリ倶楽部』や『ブラタモリ』に複数回出演。2014年にはグッドデザイン賞を、2022年には地域再生大賞優秀賞を受賞。主な著書に、『東京スリバチまち歩き~地形の楽しみ方ガイド』(実業之日本社)、『世界遺産級都市 東京地形探訪』(山川出版社)、『東日本スリバチ地形まち歩き1・2』(学芸出版社)、『東京スリバチ地形大全』(PHP研究所)など多数。

































