JICAと海外協力隊連携派遣に関する覚書を締結しました
本学と独立行政法人国際協力機構(JICA)は、2月19日に海外協力隊連携派遣に関する覚書を締結しました。
【写真】左から 長岡造形大学 平山育男学長、JICA東京センター 紺屋健一所長
本学とJICAは2025年度から東南アジアのラオス人民民主共和国のシェンクアン県※にて、同県情報・文化観光局(DICT)に、本学の在学生や卒業生らをJICA海外協力隊(旧青年海外協力隊)として継続的に派遣し、デザインをもとに当該地域の観光産業の発展に寄与する活動に携わる連携派遣を行うことといたしました。
式典では、ラオスでのプロジェクトを推進している本学の板垣順平准教授より、草の根技術協力事業(支援型)から連携派遣事業に至るまでの経緯や研究内容について以下の説明がありました。
【写真】長岡造形大学大学院 造形研究科 板垣順平准教授
本学では、2020年度にJICA草の根技術協力事業(支援型)の採択を受けて、当該地域においてデザインプロセスやデザイン思考をもとにした観光商品の開発と販売にかかる活動を実施してきました。この事業では、大学院生が修士研究の一環として、現地に長期滞在しながらデザインの専門家として現地の政府機関や集落住民らとともに観光商品の開発を進めたり、学部生が地域協創演習として短期滞在し現地で観光商品のプロモーションにかかる取り組みに参画するなど、国際協力におけるデザインの可能性について探求してきました。
これらの活動が評価され、この度シェンクアン県情報・文化観光局より、観光産業のさらなる発展を目指した取り組みの要請を頂きました。JICA 海外協力隊連携派遣制度を活用し、デザインの専門性を持つ本学在学生や卒業生等をJICA海外協力隊員として継続的に派遣し、観光商品の開発やプロモーション、ブランディング等に取り組みます。今後も適宜、隊員の募集を予定しています。
※ラオス北部に位置するシェンクアン県は、ベトナム戦争時代の不発弾が今でも多く残っています。他方で、2019年にジャール平原巨大石壺群が世界文化遺産に登録され、観光産業の発展が期待されています。
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