【長岡造形大学×ディノス】産学連携プロジェクトより初の商品化
本学と株式会社dinos様(本社:東京都)との産学連携プロジェクトでの提案作品が、商品化、販売されることになりました。
このプロジェクトは2023/2024年度に本学正規授業科目である地域協創演習「目指せ商品化」プロジェクトとして実施した実践的な商品開発プロジェクトです。
今回初めて商品化されたのは2回目の実施である2024年度に提案された作品です。
参加した学生たちは、商品化を目標として価格やターゲット、素材や構造、品質などをリアルに設定し、様々な制約下でのものづくりを体験しました。昨年10月に行われた最終プレゼンにて選出された4作品のうち1作品が商品化され、7月18日からディノスオンラインショップにて販売されます。
販売される商品は7月26・27日のオープンキャンパスにて展示します。どうぞお楽しみに!
【商品化された作品】
●商品名
「サイドテーブルつきポールハンガー」
●提案概要
「朝の支度が心地よくなる」をコンセプトにした、サイドテーブルとコートハンガーを融合したハンガー。デッドスペースになりがちなポールハンガーの足元に付いたテーブルに、洋服と一緒に眼鏡や時計などの小物を置き、翌日のコーディネートを一式で収納できるところや、圧迫感なく置けるスリムなサイズ感ながら、収納力は充分でインテリアに違和感なく溶け込むデザインが評価されました。
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【関係者のことば】
●提案者 デザイン学科3年(提案当時は2年) 齋藤 幸季美さん
今回の演習では学⽣らしい⾃由なアイディアを求める授業課題とは違い、品質管理を通して実際に商品化し販売するという制約と⽬標があったため、「⾒学させて頂いた⼯場の設備で製造可能かつディノスのエンドユーザーのニーズに応える」という点を特に重視し制作しました。⾃分がデザインした製品が全国販売される事はプロダクトデザイナーとして⼤きな⼀歩だと思いますが、学⽣のうちに叶えられる事を⼤変嬉しく思います。
●指導教員 長岡造形大学造形学部デザイン学科 金澤孝和准教授
在学中に商品化されたことの学びの効果は大きい。授業内でもユーザーベネフィットとコスト(材積〜製造工程〜流通)そして安全性の配慮などへの意識は繰り返し求めていますが、通常の授業とは違うリアルを学べたはずです。デザインの先にある、使う・作る・売るなど関係する人々のことを考えなければ採用につながらない難しさを体感できました。学生の原案を尊重して商品化してくださった関係各位にあらためてお礼申し上げます。
●商品開発担当者 株式会社dinos 家具収納室 商品担当 川井 理恵さま
齋藤さんが考えたラフスケッチや簡易モデルから、通販で販売するために組み立て式の構造を考え、スタイリッシュな見た目は生かしつつも頑丈なつくりに仕上げました。新潟県にあるメーカーなど作り手の力を借りながら、サイズもデザインもほぼ原案通りに商品化ができ、非常にうれしく思っています。齋藤さんのアイディアが詰まった商品がお客様のもとに届き、どのようにくらしに溶け込み活用していただけるか、とても楽しみに感じています。
【地域協創演習「目指せ商品化プロジェクト」概要】
●目的
社会で即戦力として活躍できるプロダクトデザイナー人材の育成
●内容
ディノスで販売できる「45cm×45cmに置けるコートハンガーラック」の提案が課題。さらに、商品化を前提として、新潟県内で生産・産出される素材の採用、地元メーカーでの試作・生産が可能であることなどの条件をつけました。
●参加企業
株式会社dinos
●協力企業
株式会社IKASAS DESIGN(プロダクトデザインに関する講義)
ホクリク総業株式会社(燕三条エリアのものづくり、製造に関する講義)
株式会社アベキン(材料、製造に関する講義、サンプル試作)
●指導教員
デザイン学科 金澤孝和准教授、山田英嗣助教
●参加学生
プロダクトデザイン学科3年生2名、デザイン学科2年生5名、計7名(学年は2024年当時)