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とじる
2021.10.13 学生

1000人がつながる、きっかけをつくる。

■学生会
会長 藤森ゆうかさん(美術・工芸学科 3年)
執行部 岡本桃果さん(美術・工芸学科 2年)

長岡造形大学で学ぶ1000人が交流すれば、「楽しく」「新しい」時間を過ごせ、専門分野では得られない「気づき」や「つながり」が得られる。そして、それは、「記憶」に残り、「創作の刺激」になり、「経験」につながる。――そのために自主運営しているのが、長岡造形大学学生会です。

イベント、サークル活動のほかにも、デザインの専門大学ならではの作品投稿サイト「NIDea(ニディア)」の運営、デザインコンペの企画・運営も行う学生会。幅広い学生会の活動について、執行部の藤森さんと岡本さんに伺いました。

メインの活動はイベントの企画・運営。

学生会の執行部はどのような活動をしているのですか。

今年のメンバーは1年から3年までの20名。週に1度集まって、主に学内イベントの企画について話し合い、開催が決まれば、実現のための段取りや準備などを行い、実際の運営まで一貫して関わります。大学祭やサークル活動、卒業アルバム制作については専門委員会があるので、それ以外のイベント、たとえば新入生歓迎会・うちわデザインコンペ、さらに、新たなイベントを立ち上げるのも私たちの担当です。

2021年度の新入生歓迎会はオンラインで実施

2019年に開催した「ペットボトルツリー点灯イベント」の様子。ツリーの制作後にはレストランでミニイベントも開催しました。

例年5月中旬に行ってきた「うちわデザインコンペ」では、毎年テーマを設定してうちわのデザインを募集します。審査により1位に選ばれたデザインのうちわを製作し、それを手にして、8月には毎年恒例の長岡まつりの大民踊流しに参加するという連携型のイベントです。踊りの講習会開催、まつりの当日に学生を会場へ送迎するバスの手配も行ってきました。/藤森さん

長岡まつり大民踊流しに参加する学生

帯には学生のデザインしたうちわがあります

2021年のうちわのデザイン

うちわデザインコンペの講評の様子

投稿サイトで人と人をつなぐ。

学生のためのサイトを作られたそうですね。

はい、作品投稿サイト「NIDea」を2020年11月に立ちあげました。きっかけはマスクなんです。入学後、新型コロナウイルス感染症対策で登校できない間に、ツイッターで「マスクをデザインしたので形にしたい。立体マスクの作り方を教えて」と聞かれたのですが、答えられなくて。そのとき思ったのは、大学にはテキスタイルを学ぶ人もいるから、そういう人とつながれば、新しいモノが生み出せるということ。それならば、学内の人と人がつながれる仕組みを作ろうと思い、それができる学生会に参加したんです。/岡本さん

NIDeaのロゴマーク

その発想は魅力的でした。専攻や学年を超えて交流できれば、創作の刺激にもなるし、モノづくりも進み、何よりもおもしろそう。当時1年生の岡本さんを企画長として、プロジェクトをスタートしました。学生のためになるなら、すぐに動く。良い意見や提案はどんどん採用するというのが学生会のモットーですから。/藤森さん

作品投稿サイト「NIDea」の画面

投稿を通じて学生の交流がアップ。

1年生が企画長ですか?

岡本さんの企画ですし、「これがしたい」という積極性も持っていたので、即決でした。すぐに内容・予算・人手などの面から実現に向けて進めていきました。サイト制作を外注する予算はないので、詳しい先生に相談し、アドバイスしてもらいながら自分たちで制作。デザインの専門大学なので、創ることについては幅広い分野のプロがいて、教えていただけるので心強いです。サーバーを借りることもでき、半年後の11月に完成しました。/藤森さん

ポスターやYouTubeなどで広く告知をし、3か月後には学生の3分の2がサイトに登録。作品の投稿だけではなく、イベントの開催にも活用しています。第1回「年賀状デザインコンペ」に続き、今回は「うちわデザインコンペ」も「NIDea」上で行いました。投稿作品が全部見られるので好評です。見ることで学生同士がつながり、新しいアイデアが連鎖的に生まれる場になってほしいと思います。/岡本さん

グループワークを経験して成長。

学生会の活動で得られたことはありますか?

小さな困りごと、ふと気づいたことを改善することができ、それが自分だけでなく、他の人たちにも返っていく。こういう経験ができることが貴重だと思っています。周りの人と協力して行うので、達成感も大きいです。/岡本さん

私が学生会に入った目的は、苦手な3項目、人前で話す・自分でイチから企画する・PCを操作する、を克服したいと思ったから。それはすぐに達成できましたし、それ以上に、グループワークの力が付いたのがよかったと思っています。企画・交渉・調整などは、将来、デザイナーとして仕事をするときに必須の力ですから、今後、活かしていきたいです。また、些細なことかもしれませんが、ポスターや冊子のデザインができたのも楽しかった! 視覚デザイン学科なら課題として行いますが、私は彫金専攻で紙媒体に関わらないので、貴重な経験になりました。/藤森さん

学生会主催のイベントのポスターデザイン。学生が全てデザインします。

 

これからも長岡造形大学らしいイベントを。

今後、実現したい企画はありますか?

今考えているのは、フリーマーケットです。自転車や家電など学生生活で使ったもの、専門書や資料、専用の道具・材料など講義で使ったものなど、長岡造形大学の学生に必要なものの譲り合いができたら、と、思っています。専門のものは高価で、いろいろやってみたい人、多くのモノを作ってみたい人には負担になることもあるので、そのハードルを下げたいです。/岡本さん

好きなこと、得意なこと、極めたことをプレゼンテーションするというイベントをもう一度開催したいと思っています。テーマは何でもOKで、学外の人も参加OK。入学前にこのイベントを見て、本当におもしろくて、世界が広がったように感じられたので、ぜひ実現させたいです。/藤森さん