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とじる
2023.01.05 学生

学生にフォーカス ~暮らしを彩る小さな雑貨店「HOPI」誕生~

視覚デザイン学科 4年 清水麻琴
2022年の7月、視覚デザイン学科4年の清水麻琴さんが、長岡駅のほど近くに「暮らしの雑貨店 HOPI」をオープンしました。今回は、在学中に起業した清水さんにインタビューしました。

“やってみるの精神”を携えて

お店を始めようと思ったきっかけは何ですか?

もともと小さいころから雑貨屋さんを開きたいと思っていました。何となく、30~40歳くらいになるのかなと思っていましたが、大学2~3年の時のインターンで、雑貨屋さんのデザイン業務や、お店の立ち上げなどに関わって、「やってみたい」が「やってみよう」に変わりました。

インターンは2年生から全部で3回、新潟市にある「hickory03travelers」さんにお世話になりました。インターン終了後に、代表の迫さんから、私には「やってみるの精神」があると言っていただけて、それが気持ちの上で大きな後押しになりました。
その後、お店の立ち上げを調べたりしながらじっくり考えて、帰省した際に両親に相談すると、両親もなんとか賛成してくれ、励みになりました。

“やってみるの精神”が、起業にもつながったんですね。起業に向けて、どんな準備をされましたか?

やろうと決めてからは、補助金を調べたり、物件探しをしたり、雑貨屋さん関係の書籍を読んだりしました。補助金の申請の際には、事業計画を練る必要があるので、1年目の予想売上を考えたり、その計画について長岡市の方からアドバイスをもらったりしながら、計画を組み立てていきました。
お店を始めてからも、どういう価格帯の商品が売れるのか、どういう商品が求められるのか、日々見極めながら運営しています。売れ行きを見ながら商品を変えるので、早いものでは1ヶ月でラインナップを変えてしまいます。1ヶ月半で1/4の商品は入れ替えていきたいですね。

写真:「HOPI」店内の様子

写真:あたたかな雰囲気の店内

集めた中から自分の軸をみつける

実際に動いてみる中で、お店をつくってきたんですね。

私はいつも、やってみないとわからないと思っています。売る商品も、「この商品を置きたい」という自分の感覚から集めています。なのではじめは、なぜこのラインナップなのかがわからないのですが、集めていくと、「こういうものが自分の商品集めの主軸としてあるのかな」と、自分の商品選びのコンセプトがだんだん見えてくるんです。
でも、ただやってみるだけではなくて、なんでそう思ったのか?も考えます。大学では、視覚(デザイン学科)の先生から、「なんで?」とひたすら理由を聞かれることがとても多くて(笑)。でもその経験が、お店を作る時にもすごく活きました。自分の中での答えがちゃんとないと、商品ひとつであっても選ぶことは難しいです。

写真:清水さんこだわりのセレクト商品。清水さんが見つけて、制作者に直接アポを取って、現在お店に置いている。

写真:お店の中には、清水さんおすすめの書籍が展示されていることも。

卒業制作とHOPI

お店の運営と、大学の授業との両立はどうやっていますか?

今は4年生なので、授業は週1回しかありません。お店は基本的に火曜・水曜をお休みにしているので、火曜や営業中に研究を進めて、水曜は卒業研究の授業に集中します。木曜~月曜は、お店にいるという感じです。

写真:お店でラッピングをする清水さん

大学の卒業制作(研究)ではどんなことをしていますか?

簡単に言うと、古くから親しまれている植物のグラフィック表現の研究です。テーマは「古典園芸植物における現代のグラフィック表現」。グラフィックは手ぬぐいの形で落とし込もうと考えていて、日本で長くからあるものを現代のライフスタイルに落とし込む、という考え方はお店とも通じるものがあるのかな、と感じています。

卒業制作もお店とつながっていきそうですね。今後、お店で挑戦してみたいことなどはありますか?

店舗の中だけでなくて、イベントに出展したり、色んな商品をセレクトするお仕事もしてみたいと思っています。今年は摂田屋の「HAKKO Trip」というイベントにも出店させていただき楽しかったです。自分のお店だけでなく、他のお店とも関わって行きたいですね。あと、長岡の駅前が、もっと賑やかになったらいいなーと。その賑やかさのひとつに、HOPIがなっていったら嬉しいです。

写真:「HAKKO Trip」出店の様子

最後に、一言お願いします。

「HOPI」では生活必需品は置いていませんが、日々をよりよく、自分を大切にできる商品を取り揃えています。
自分へのご褒美に、また、大切な人への贈り物にぜひ当店をご利用ください。
オンラインショップも始めましたのでぜひ覗いてみてください^^

清水さんも発表予定の長岡造形大学卒業・修了研究展は、2023年2月10日~13日に開催予定です。ぜひお楽しみに。

PROFILE

清水麻琴 (視覚デザイン学科 4年)

暮らしの雑貨店HOPI
長岡市東坂之上町3-1-7
オンラインショップ:https://hopi-kurashi.stores.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hopi.kurashi/
※営業日はInstagramをご確認ください。

長岡造形大学 2023年 卒業・修了研究展
2023年2月10日(金) ~ 2月13日(月)
午前10時-午後6時 (最終日は午後1時まで)
https://sotsuten.nagaoka-id.ac.jp/