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2023.06.13 学生

長岡の街を彩るまちなかアートプロジェクト「長岡芸術工事中」

長岡芸術工事中2022学生実行委員長 平山茉咲(視覚デザイン学科4年)
2022年の秋に開催された「長岡芸術工事中2022」について、学生実行委員が取り組んだことや実際のイベントの様子などを、学生実行委員長を務めた視覚デザイン学科4年の平山茉咲がレポートします。

「長岡芸術工事中」とは?

「長岡芸術工事中」とは、長岡造形大学の有志の学生たちが中心となって、長岡の街をアートで彩ろうと展示やワークショップなどを開催しているイベントです。
2022年は9回目となる開催で、長岡の中心市街地6会場を拠点にして、在学生や卒業生が制作したあらゆる分野の作品たちが展開される、アートがぎゅうぎゅうに詰まった3日間になりました!

長岡芸術工事中の開催経緯などはこちらをご覧ください。
「長岡芸術工事中について」

これまでの開催についてはこちらをご覧ください。
「これまでの開催」

「長岡芸術工事中2022」開催に向けての取り組み

メンバー募集とプロジェクト決め
学生実行委員会のメンバーは、学科や学年も異なります。1年生の頃から続けている学生もいますし、2年生や3年生で新しく入る学生もいます。イベント自体は代々続くものですが、メンバーによってプロジェクトの中身や進め方は毎年更新されていて、年によって新しい取り組みがたくさん行われています。
2022年は、2021年の活動に加えて実行委員以外の在校生とのコラボを増やしたり、アートマーケットやワークショップ、ライブペイントなど、お客さんとの関わりを増やしたりしました。

プロジェクトごとに準備開始
7月末にメンバーを募集し、本格的に活動を始めたのは8月末でした。
30人ほどのメンバーがそれぞれやりたいプロジェクトに2つほど参加し、各プロジェクト内で企画を進めていきます。

開催当日の様子!

開催概要

  • 会期:2022年10月30日(日) 11月5日(土) 11月6日(日) 
  • 会場:今井ビル、近藤ビル、416 STUDIO WATARIMACHI、平和の森公園、明治公園、工房このすく、タカノビル前

オープニングレセプション

2022年から新たに加わった拠点「今井ビル」にてオープニングレセプションを行いました。

今井ビルの周辺では「かきがわひらき」というイベントが開催されていたり、駅前でも複数イベントが開催されていたりしたこともあって、開催初日から多くのお客さんがいらっしゃいました!

アッセンブリ!

柿川沿いや長岡駅前を学生が制作したファッションを身につけて行進するイベントです。2022年は参加学生が自分で制作したファッションだけでなく、プロダクトデザイン学科のファッションコースの学生ともコラボしました。

ライブペインティング

大手通りで参加型のライブペインティングを開催しました。作品のテーマは「夢の街」。参加者の皆さんが描いたイラストも街の一部となる作品です。100名以上のお客さんが参加してくださいました!

あ・く・る アクリル工房(ワークショップ)

アクリル板を使ったオリジナルのキーホルダーやブローチ作りが楽しめるワークショップを開催しました。

アートあつマルシェ(マーケット)

在校生たちが制作したアートな作品たちがお店として集まったマーケットを開催しました。個性豊かなお店が12店、集まってくれました。

作品展示

今井ビルと近藤ビルの二つの拠点で、学部生、院生、卒業生という長岡造形大学に関わる様々な世代の方の作品を一同に展示しました。大学に入学したばかりの学生から現役アーティストまでが結集した大きな展示になりました。

喫茶C!nema

飲み物や手作りお菓子などと共に、厳選された学生作品や一般映像作家のアニメーション、短編映像の上映をしました。

夜園の物語(屋外プロジェクション)

明治公園や平和の森公園、416庭園(416 STUDIO WATARIMACHI)を拠点とし、公園内の7ヶ所に映像をプロジェクションすることで「夜の公園を視覚的に楽しむ事の出来る場所にしよう」という目的のもとでプロジェクトを行いました。

その他

416Studio蔵(416 STUDIO WATARIMACHI)では、ファッションコースのみなさんの作品とアッセンブリで使用した衣装などの展示、工房このすくでは街のみなさんと活動している「月曜版画部」の作品展示を行いました。

各プロジェクトの概要や参加者についても、特設サイトからご覧いただけます!

実行委員長として、メンバーとして

写真:左 副実行委員長 竹中 美玖さん(視覚デザイン学科3年)、右:実行委員長 平山 茉咲

最後に私、平山茉咲の活動と、私から見た全体の動きについて少し紹介します。
当日はオープニングでの司会、取材の対応や来賓の方々のご案内など目立ったところにいましたが、実はそれぞれのプロジェクトにはほとんど関与しておらず、主に2年生が企画と準備を進めてくれました。
それでは私は何をしていたのかというと、イベントとして成功させるための準備として各プロジェクトや全体の動きをまとめるために全体会議を行ったり、資料作りや情報整理をしたり、主催してくださっている長岡悠久ライオンズクラブを始めとする大人との会議で学生が考えたことを発表したりと、実行委員たちが活動できるための場づくりに専念していました。

写真:取材対応の様子

また、私はSNSの運営やWEBサイトの制作に興味があったので、実行委員長の仕事とは別で広報の活動もしていました。WEBサイトについては、ノーコードでWEBサイトを制作できるサービス「STUDIO」を使用してひとりで一から制作を行いました。

長岡芸術工事中2022特設サイト(外部サイト)

もともと私はイベントづくりや広報などの裏方に興味があって実行委員に参加していたので、実行委員3年目で実行委員長として全体を把握しつつ、情報を整理しながらそれを発信するまでの動きを経験することができてよかったなと思います。
反省点もありますが、2022年の来場者数は開催期間が短いにも関わらず、過去最高の延べ約1300名という記録を達成しました!!街のイベントと協力して盛り上げたり、長岡芸術工事中に参加してくださった方が今までより多かったり、参加型のイベントが増えたりしたことがこの結果につながったのかなと思います。
来場してくれたみなさんや、SNSで見てくださっていた方も含め、みなさん本当にありがとうございました!!

第10回目に向けて一言

最後に、次回第10回目に向けての一言を、遠藤先生にいただきました。

遠藤:10回目を迎え、今回で工事中がフィナーレとなるのは数年前から見越されていたけど、こうした「なまもの」のイベントは、鉢植えの植物が成長に合わせて鉢を大きいものに移し替える時、もしくは地植えに移すような時期があると思う。そういう意味では実は終わらないんだ。今年はこの先が少し見えるようなプロジェクトができるかもしれない。ある意味で歴史的な第10回を楽しくやれるといいね。

平山:今年は最後の年ですし、私も何かしら長岡芸術工事中に関われたらいいなと思っています。実行委員として、参加者として、お客さんとして、「長岡芸術工事中2023」に関わってくださる方が増えると嬉しいです。

これからも、各SNSにて最新の情報を発信していきますのでチェックよろしくお願いします!

Twitter:https://twitter.com/YoungArtKojichu
Instagram:https://www.instagram.com/youngartkojichu/
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美術・工芸学科 教授
遠藤 良太郎(えんどう りょうたろう)